2011年2月6日
父親
本日は慌ただしい、肉体労働の日であった。心機一転、事務所の机とキャビネットを新しくするため、これまで使用していた机とキャビネットを、午前中に事務所から自宅まで運んだのだ。一人ではできないのだが、都合のつく友人がつかまらず、父親にサポートしてもらうことになった。また、大きなものなので普通の車では運べないことから、私のお客様から軽トラを借りた上で運ぶことになっていた。さらに、机とキャビネットを運んだ後、私は、友人Iから電子ピアノをもらうことになっていた。ただ、その友人Iは夜にならないと自宅に戻らないことから、夜までの時間を父親と過ごすことになった。つまり、本日は、午前の部の配送と夜の部の配送の2本立てと、午後の部は自由時間となったわけである。
午前の部終了後に軽トラを返したわけだが、そのお客様の所在地は川口市。川口といえば川口オート。私も一度行ってみたいと思っていたし、父親がオートバイが好きなので、午後の部の自由時間は川口オートに行くことにした。オートレースと言えば、私が高崎市に住んでいた頃、父親に伊勢崎オートに連れて行かれたことを鮮明に記憶している。当時は、私はオートバイや車にさほど興味がなかったことから、オートレース場に鳴り響く爆音やオイルの焼けた匂いは好きではなかった。ちなみに、父親も、幼い頃に叔父に大井のオートレースに連れて行かれた記憶があり、それ以来オートバイが好きになったそうだ。血は争えない。子供というものはなんと純粋無垢なのか。あらゆることに刺激を受け吸収し、自らの人格を形成していく。
さて、第10レースから参加したわけだが、父親は4,000円ほど投資して回収額ゼロ。私は1,000円投資して回収額1,440円。そもそもギャンブルを目的にして来たわけではなく、オートレースの雰囲気を味わいに来たから結果はどうでもよいのだが、父親が嬉しそうに楽しんでくれたので、それがなによりだった。
ある出来事を契機に、その出来事から副産物を得た。その副産物とは家族の絆の強化だ。もともと私の家族は普通にワークしている家族であったが、最近は結束がより強固になった。これからも機会があればこうやって家族と接し、家族のことをもっと知りたいと思っている。