2011年3月30日
桜からの伝言①
飯田橋の某病院の帰りに、お濠沿いを歩いてみた。まもなく桜が開花しようとしている。石原都知事によれば「花見を自粛せよ。」とのことであり、その趣旨は分かるが、それはそれとして、やはり桜の開花には毎年奥深い何かを感じている。
以前の記事で、故宮崎亦保禅師が仰っていたことを思い出す。人間には「頭」「心」があるので、シンプルに生きることは難しい。ある一時の感情によって、その後の行動が変わってしまうことがある。一方、自然はいつも淡々としている。写真の桜のように、時が来れば花を開き、自然界に彩りを添える。
実は本日、事務所に同居している会計士に震災後初めて会った。2週間以上会っていなかったので、色々と話をしたが、それぞれ様々な思いがあることが分かった。会計士の中には、被災地で仕事をしている人もいる。我々東京在住の人間にとっては、被災地の状況は、おそらく想像を超えているのだろう。口では「被災地を支援したい。」とか簡単に言うことができるが、実際に行動するとなると、半端な気持ちではむしろ迷惑になる。
今後とも、どのように活動していくかについては、冷静に考えていかねばならない。