2010年10月5日
水森亜土
文京区の弥生美術館で開催されている水森亜土展に行ってきた。当美術館は、ある弁護士が設立し、竹久夢二の作品が常設されている美術館である。
亜土ちゃんは幼い頃から大好きであった。かなり不思議ちゃんであるが、ただの不思議ちゃんではないことが分かった。人間として尊敬の念を抱く。結婚をし、4人か5人の親族等の介護をしてきたのである。介護の秘訣は週に2階に介護休暇を必ず取ることとのことであるが、それにしてもその精神力には感服する。
また、彼女の生き方には裏付けがある。やはり、自分の好きなことをやり続けるには並々ならぬ覚悟が必要だ。リスクとリターンをすべて自分で享受しなければならない。自分にも言い聞かせるが、諦めずに自分の信ずることをやり続けるには、勇気と忍耐が必要だ。乗り越えるべき試練を乗り越えないと明るい先はない。
亜土ちゃんの描く、観ているだけで涙の出そうな、優しい女の子の絵は、そんな亜土ちゃんの強さに裏付けられているからこそ、優しさに溢れているのだろう。