2016年2月18日
事業承継
「事業承継」という言葉が入っている本は山ほどある。
内容は様々だが、自分の場合は、事業承継の手法に「自然さ」があることが重要だと考える。
事業承継のスキームは、結局のところ、現在に至るまでの様々な経営判断の積み重ねで決まってくるのだと思う。
そして、経営判断には、「なにもしてこなかった」「放置してきた」も含まれる。
また、様々な書籍をかじってみると、中には、「これはトリッキーだな。」という印象を受けるスキームが散見される。
「果たして、法の趣旨は本当にそうなのかな?そういうことを想定しているのかな?」と素朴な疑問を感じることがある。
昨夜から空が白けてくるまで悶々としながら調査を続けたが、結局、ばくっとしたままだった。
そこで、兄貴と慕う会計士に連絡し、教えを乞うことにした。
確定申告の繁忙期で非常に多忙にもかかわらず、
兄貴会計士は快諾してくれたので、事務所に伺うことになった。
そこでご教示頂いた視点・軸は以下の通り。
・相続税額試算値はいかほどか(全体を見ること)
・相続税納税資金はいかほどか(全体を見ること)
・現経営者は一体何をどうしたいのか
・現経営者は経営権を維持することを前提としているのか
・現経営者は経営権を維持することを前提としていないのか
以上を一緒に検討してくださった結果、ひとつの道筋が見えたような気がする。
本日未明に、「このスキームは法がまさに予定していることだし、自然だし、シンプルだ。」という方向のものだ。
現経営者とは、今後、様々な議論を重ねていくことにしている。
現経営者と全く同じものを見ていてはいけないが、
現経営者の立場に立って、議論を重ねていこうと思う。