芸術的経営者を追求する、江幡公認会計士税理士事務所の心のブログ

月: 2011年4月

自分を磨く

 以前の記事で、お世話になっている美容師Kについて書いた。本日もその美容師Kさんに髪を切ってもらった。予約時刻よりもかなり早めに行くと、Kさんはエクササイズをしていた。本当は走りたいのだが、日中は仕事があって走れないので、仕事場でエクササイズしているという。とにかくストイックな方だ。
 ところで、その美容室に行くと、なんとも懐かしいドラマを放映していた。なんと「積木くずし」だ。小学生の頃に観たきりだが、当時恐怖を感じたドラマの一つだ。恐ろしくて仕方がなかった。そして、美容師Kさんは元暴走族だ。本人曰く、悪事をやり尽くし、その挙句誰からも注目を浴びなくなったため、つまらなくなってまともな世界に戻ったそうだ。
 Kさんはとにかく自分に厳しい。20歳代で独立開業してかれこれ20年以上になるので、独立開業した個人事業主の大先輩だ。Kさん曰く「これまでに空気を読んだことはない。やりたいようにやってきた。その代わり、誰かに頼った事はなく、また、他人から付け込まれないよう、ストイックにやってきた。」と。「Kさんはほんと自分に厳しいですね~。」という私の言葉に対して、「え~、そうかな~。」と言うのだから、Kさん御本人にとっては「当たり前」のことなのであろう。
 自分でもよくわかっているが、自分はまだまだスキだらけだ。仕事に関しては、コラボレーションはあるとしても、意識的にも無意識的にも、「頼る気持ち」を一切持たないことに決めた。Kさんは「独立した以上、ライオンであり続けなきゃ意味ないよ。王様だよ、王様。」と言う。確かに、それくらいの気持ちでないと、独立は成功しないだろう。気持ちを新たにしたひとときだった。

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桜から学ぶ

 やっとこの地に来ることができた。やっとこの目で見ることができた。被災地の中でもあまり注目されないが、相当程度の被害のあったM市。瓦が落ち屋根がブルーシートで覆われた住宅が散見され、補修済みとはいえ道路の陥没が甚だしい。昔通った幼稚園の教会の塔は無くなっていた。3月11日の凄さが伝わってくる。
 M市は比較的北に位置するので、東京よりも桜の開花が遅い。昨日NHKでM市で桜が開花したというニュースがあったので、どうしてもこの目で見たいと思っていた。両親を誘い、見に行った。そこは「桜川」という名の川沿いの土手だ。とにかく素晴らしい桜だった。涙がにじむ。震災があって人々の心が落ち込んでも、時期が来れば桜は咲く。自然は立派だ。
 そんな桜から、どんな状況にあってもやるべきことを淡々とやる強さを学びたい。

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当たり前のことから生まれる何か

 お恥ずかしいことに、4月8日に歯医者を予約していたにもかかわらずすっかり忘れてしまい、本日改めて予約を取り歯医者へ行った。いつもお忙しい院長先生に担当して頂いているので、心から申し訳なく思い、治療の前に心から謝罪の気持ちを伝えた。
 すると、院長先生は「ああ、いいんですよ~。」と言って、いつもどおり治療に取り掛かった。というか、いつも以上に丁寧に治療をして下さった。席をちょっと離れた際にたまたま院長先生の顔が見えたのだが、真剣そのものだ。
 こんな日常の出来事なのだが、心がすっと楽になった。おそらくだが、心からの謝罪が院長先生の心に届き、院長先生のモチベーションがいつもよりも上がったのだろう。つまり、「ストローク」ができたのだ。「ありがとう」「ごめんなさい」は当たり前のことなのだが、日々できているとは限らない。忘れてしまったり、何かがひっかかってできないことがある。その結果、人間関係に歪みに生じることがある。逆に、その当たり前のことができていれば、人間関係は良好であるだろう。そんなことを学んだ一日だった。

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海の恵み

 今週は期日の迫った仕事がない。そして天気が良い。思い切ってOFFにし、大磯へ向かった。目的地は大磯プリンスホテル。大学生の時の自分には高根の花だったが、主にデフレの影響や競争激化等で経営が厳しくなったのだろう、非常にお手頃なプランがあることを発見したのだ。しかし天下の「プリンス」であることには変わりはない。
 とにかく「ゴロゴロ」することに決めていた。昼間から酒を飲むことに決めていた。DVDや本をたくさん持ってきた。オーシャン・ビューの部屋から見る海は格別だ。思えば、震災直後は仕事の予定が詰まっていたので考え込む暇などなかったが、仕事が一段落した3月末頃から、どうも気持ちが冴えなかった。割りたガラスのように、心が散乱している感覚があったのだ。
 そんな時は、海を見に行くとよい。海が大きく包んでくれるに違いない。

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宮城出身お笑い芸人座談会 x 東京都知事選 x K市

 日曜日だというのに今朝は早起きだ。7時の目覚ましで一発で起床。仕事のアポがない限りなかなか難しい起床時間だ。しかし、今日はK市になるべく早く行きたい用事がある。その前に東京都知事選がある。選挙は7時から開始なので、現実的な7時に起床することにした。
 その前に、朝食を摂りながらテレビをつけると、「伊達みきお x 富澤たけし x 狩野英孝」という宮城出身者による座談会の番組がやっていた。まず思ったのが、やはり、大震災のl現場を経験している本人の言葉は、そうでない人の言葉よりも相当説得力があるということだ。素晴らしいと思った。なお、「自粛」については、節電等無駄遣いをしない「自粛」なら分かるが、それ以外の事は自粛というのだろうか?どうなんだろうね(精神論でも困るよね)、といった旨の事を言っていたのが印象的であった。
 いずれにせよ、どんな小さなことでもよいから、自分ができること・するべきことを、自分でしっかりやっていくことが大切だと改めて思った。

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歌の力

 Nコンの季節になった。10月の全国大会に向けて、日本全国の学校の合唱部が動き始める。小中高のカテゴリーがあるが、私は「課題曲」を基準にどのカテゴリーに応募するかを決める。昨年は、大塚愛作曲の「I ♥ ×××」が気に入り、「中学校の部」の全国大会を聴いた。今年は「高等学校の部」だ。銀色夏生作詞、上田真樹作曲の「僕が守る」に感動したからだ。
 一見クサい歌詞のように思えるが、何度も何度も聴いていると、東日本大震災に怯えるがいつか立ち直るであろう日本国・日本国民の姿と重なり、胸が熱くなったのだ。私には幼い頃のおぼろげな記憶がある。古き佳き日本の風景だ。現代よりも喜怒哀楽が激しく、他人同士でも喜怒哀楽をぶつけ、しかしながら思いやりのある社会だった。今が悪くて昔が良いなどという二元論ではなく、そんな単純な話ではないが、いずれにせよ、この歌を通して、一人でも多くの人が元気になれる、歌の力を信じている。

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桜からの伝言②

 晴天の土曜日。約2週間のモヤモヤを発散するかのように、銀座は人で溢れていた。人で溢れる銀座はそれはそれでよいのだが、少しまったりしたくなったので日本橋まで歩いた。この桜は日当たりの良かったのだろう。周りの桜よりも目立っていた。日当たりは睡眠のようなもの。御日様は大事なのである。

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