2011年8月7日
美意識
夏は暑くてなんぼだ。暑い夏が好きだ。昨日は天気が悪くて愛車に乗ることができなかったが、今日は夏らしい天気だ。熱中症になりかけながら、ドライブを楽しんだ。ちなみに、渋滞中の中央道では、意識が遠のきそうになるのをこらえるのに必死だった。助手席に置いておいた先ほどまで冷たかったペットボトルのお茶は、HOTになった。
なぜだかわからないが、今朝、白洲次郎に呼ばれているような気がしてならなかった。「武相荘に来い。」と。以前から一度行ってみようと思っていたので、早速行くことにした。今は町田市、旧鶴川村。今でこそ住宅が多いが、昔は農村だったのだろう。武相荘も元々は農家だったという。
白洲次郎と白洲正子は、昭和15年に購入した家にコツコツと手を入れながら、それぞれの美意識に基づく家づくりをしていったそうだ。土間を改造したリビング、白いタイルの床、家具、食器等々随所に、彼らの美意識がある。他人に対する虚栄心を満たすための装飾ではない。自分達の生活を楽しむための美意識だ。「こだわり」と人が言う場合、時には「かたぶつ」「融通がきかない」「変わり者」のようなあまりよい意味でなく使う場合があるが、そういう類は放っておけばよい。そういう類はきっと、人でも物でも、こだわった事がないのだろう。何でも、良いものは、長く使えば使うほど愛着が出て、自分の一部になるものだ。また、美意識のある女性は、仕事も身のこなしも、本当に美しい。
2011年の暑い夏。都心から少し離れた武相荘で、美意識について改めて思い巡らせた。お洒落をして、汗をだらだらかきながら、しかしクールに愛車をのることは、趣味であり、ストレス発散であり、美意識なのである。誰が何と言おうと、関係ない。