芸術的経営者を追求する、江幡公認会計士税理士事務所の心のブログ

月別: 2010年9月

「困っている」ところへ!!!

 私は人の弱みに付け込んで何らかの利益を得ることは悲しいことだと思うので、決してしたくない。しかし、人が困っていて、それを助けてあげた結果としてお金をもらうことは、これこそまさに「仕事」の原点だと思う。「人の弱みに漬け込むのとどう違うの?」と思う人もいるかもしれないが、明らかに違う。そこに「良心」があるかないかだ。「良心」なくして得た利益は、後で「損失」となって自分に返ってくるに違いない。ブーメランのように。
 「人がどのような点で困っているか」を考えることは、業務開発をしていく上で、有用な手段かもしれない。そういえば、松下幸之助大先生もそのようなアプローチだったという。結局は対価としてお金をもらうのだが、人のために何かをしてあげて、喜ばれるのであれば、清々しいお金だ。マネーロンダリングの必要は皆無だし、ヘタに使えないはずだ。
 「困っている」ところへ!!!

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『議論』~社会科学における化学反応~


 自然科学はすごい。何がすごいかと言うと、その存在自体が完璧な「自然」を対象としているから、ダイナミックである。化学に焦点を当てれば、いわゆる「化学反応」により、様々な物質ができて、変化が起こる。水素と酸素のくっつき方次第では、水ができてしまうのである。質量保存の法則、位置エネルギーが運動エネルギーに変わることなど、美しい面もある。
 理系に行くか文系に行くかは、高校生の時に明確になることが多いのではないだろうか。私の場合は、高校生の当時は視野が狭かったので、理系に興味を示すことはなかった。成り行きで文系に進み、仕事も超文系である。まあ、よい。思考回路が文系のようだ。
 さて、勝ち負けの問題ではないが、社会科学は自然科学に負けていない。社会科学と言ってしまうと実感がわかないので、我々公認会計士の仕事に焦点を当ててみよう。我々も化学反応を起こしている。「議論」によってだ。「三人寄れば文殊の知恵」という諺もあるように、確かに、3人集まって議論すると、かなりの頻度でいいアイディアが出てくる。いや、2人で議論してもしかりだ。1人だと煮詰まってしまうような物事でも、議論をすれば着地点が見えてくることがある。もちろん、自分自身の意見や考えがあっての議論であり、議論自体に依存してはならない。
 いずれにせよ、「議論」は社会科学における化学反応である。

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Singaporeでの生活で学んだこと

 JICPAの某基金による海外派遣の機会を頂いて、一週間ほどシンガポールに滞在した。ほぼ同年代の他の10名の公認会計士の先生方と寝食をともにし、昼間は勉強や企業視察、夜は様々な見聞を深めた。
 私は副団長という立場もあったので、とにかく、何事も積極的にやろうと決めていた。昼間の授業では単に座学に終始するのではなく、担当教授から何かを引き出そうと考えていた。企業視察においても、シンガポリアンに積極的に質問し、本音みたいなものを引き出そうと考えていた。
 そんなこんなで過ごしていたわけだが、前半はシンガポールに関する「誤解」をしていたように思えるし、後半はその「誤解」が少し解けたように思える。私はどうしてもこういう方向に持っていかなくてはすまない性分なのだが、やはり、「人」は皆「同じ」面がある。どんなシステムの国でも同じ面がある。以下、五月雨式だが、誤解に関するBefore・Afterを書き留めておく。変化が生じた理由は、やはり「人」である。シンガポリアンと会話をし議論をし、街を自分の目で見、ローカルの食堂で食事をして、YoutubeでLee Kuan Yewの動画を観たりしたことである。ちなみに、今回は3回目のシンガポールである。
【Before】
①シンガポールって国は確かにすごいけどそこで暮らす人々は幸せなの?
②相変わらず国全体がお台場みたいですぐに飽きそうだな。
③よく日本と比較されるけどなあ。
④そもそも日本とシンガポールはバックグランドが違うよね。やりすぎなんじゃないの?
【After】
①’何人だろうが幸せは自分で見つけている(例 海辺の芝生でピクニックをしたり凧あげをしたり)。
②’たしかにお台場的イメージが強いがそれだけではない。ちゃんと糊代を用意している。
③’シンガポールから学ぶ面もあるが日本もすごい。いや、日本の方が凄い面もある。
④’発展途上国がよくぞここまで頑張った。すごい。Lee Kuan Yewはやっぱすごい。
 何事も、ある一面だけをみて判断してはいけない。かならず誤解をする。誤解ほど空しいものはない。誤解は人間の成長を阻害する。やはり、いつも自然体で人や物事に接し、お互いにOPENにコミュニケーションをすることが大切である。この点、最後の夜は、たわいもないことも含めて、シンガポリアンと楽しく会話ができてよかった。
 そうそう。そのことに胡坐をかいてはいけないが、やはり日本は世界的に一目おかれている。これは、我々の先人達が築いてきたものがあまりにも大きかった証であろう。シンガポールでもしかりであった。日本人として、今後とも頑張っていきたいという決意を新たにした。
 最後に、やはり、人と寝食をともにし、何かを一緒にやる、という経験は何物にも代えがたい。特に今回のケースは、独立開業していなければ経験することができなかったであろう。今回出会った仲間とは何かしら縁があるのだろうから、今後もどこかで繋がっていくことだろう。

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自分が頑張ってきたこと

 小学3年生の時、小学校の金管バンドの演奏を聴き、度肝を抜かれた。それ以来、特にトランペットが吹いてみたくてたまらなくなって、入部が認められる4年生になると、すぐさま金管バンドに入部した。トランペットが吹きたい一心で。
 しかし、ひとつ問題があった。どの楽器を担当するかは、先生の目利き、楽器の競争率などに左右されるのだった。しかも困ったことに、体格のいい人はTubaという低音楽器を担当する傾向が強かった。当時私はデブだったので、「Tubaをやれと言われたらどうしよう・・・」と真剣に悩んでいた。 ところがなんと、念願のトランペットを吹けることになった。先生に熱意が通じたのだろう。そう決まってからは、がむしゃらに練習した。嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。6年生の最後の頃には、先生にも一目おかれていて、ソロ曲を吹いたりして、なんとも充実した日々だった。
 中学校は地元の私立の中学校で、高校生と合同の吹奏楽部に入部した。ここでも当時、トランペットは競争率が高く、ひやひやしたが、なんとかトランペットを許可された。この部には高校生がいるし、歴史のある部だったのでレベルが高く、それなりの地位に行くには中学3年生になってからだった。とはいえ、結構練習したし、幅広いジャンルの音楽に触れることができ、非常に充実したものだった。
 高校でも吹奏楽部に入部した。高校自体が明治以来の古い高校で、個性的な生徒ばかり。吹奏楽部も相当個性的であり、かなりマニアックなクラシック音楽を志向していた。当時は主に生徒が中心となって自主運営しており、指揮者も生徒。熱い日々を過ごした。ここで音楽的なセンスのようなものを学んだ。
 大学ではいわゆるジャズ研に属していた。大学2年生から公認会計士の勉強を始めるまで、とにかくジャズ漬の日々だった。相当LPやCDを買ったし、セッションにも参加した。当時は横浜に住んでいたが、近所にプロのジャズマンのジャズ研の先輩がいたので、夜な夜なジャズを聴いて、曲や奏者について語ったものだった。クラシック音楽も大好きだが、ジャズを通じて自分を表現できる気がして、心地よい日々であった。
 いまはどうだろう。先日久々に楽器を手にしたが、悲しかった。昔取った杵柄などない。アンブシュアがそもそも崩れており、息が漏れて、音が出ない。悔しかった。しかし、このままでは済ませない。またあの輝かしい若い時のように、音楽をしたい。いつか再開しようと思い、楽器は事務所に持ってきてある。
 「なるべく」近々、再開するつもりだ。

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作曲家 木下牧子


1956年東京生まれ。都立芸術高校ピアノ科卒業。東京芸術大学作曲科卒業、同大学院終了。在学中、作曲を石桁真礼生、黛敏郎、浦田健次郎、丸田昭三の各氏に、ピアノを岩崎操氏に師事。芸大卒業記念演奏会において、管弦楽曲「壺天」が作曲科首席卒業作品として演奏される。管弦楽のための「幻想曲」で第51回日本音楽コンクール作曲(管弦楽曲)部門入選。管弦楽のための「オーラ」で第9回日本交響楽振興財団作曲賞入選。’03年オペラ「不思議の国のアリス」(モーツアルト劇場創立20周年委嘱作品)初演で三菱信託芸術文化財団奨励賞受賞。’05年同オペラ全面改訂版初演は各界から絶賛を博し、主宰・モーツアルト劇場がエクソンモービル音楽賞受賞。
<合唱作品>
混声合唱組曲「方舟」(大岡信/男声版あり)
混声合唱組曲「ティオの夜の旅」(池澤夏樹/男声版あり)
混声合唱組曲「光る刻」(男声版あり)
混声合唱曲集「地平線のかなたへ」(春にを含む)(谷川俊太郎/女声版・男声版あり)
混声合唱曲集「光と風をつれて」(工藤直子)
混声合唱曲集「うたよ!」(まど・みちお)
女声合唱曲集「わたしは風」
混声合唱曲集「夢みたものは」
ア・カペラ混声合唱のための「ELEGIA」(北園克衛)
男声合唱組曲「真夜中」(清岡卓行)
男声合唱組曲「Enfance finie」(三好達治)
男声合唱曲集「恋のない日」(堀口大學)
無伴奏男声合唱のための「わたしはカメレオン」
男声合唱とピアノのための「美術館へ」(大岡信)→出版に当たり「朝の頌歌」と改題
無伴奏男声合唱組曲「いつからか野に立つて」(高見順)
ア・カペラ女声合唱のための「絵の中の季節」(岸田衿子)
無伴奏女声合唱曲集「5つの祈り」(ヴォカリーズ)
混声合唱曲「邪宗門秘曲」(北原白秋/ピアノ伴奏版・管弦楽伴奏版)
混声合唱曲「オンディーヌ」(吉原幸子/女声版あり)
合唱曲「もえる緑をこころに」(関根栄一/混声版・女声版。第59回(1992年度)NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲)
合唱曲「めばえ」(みずかみかずよ/混声版・男声版・女声版。第64回(1997年度)NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲)
混声三部合唱曲「そのひとがうたうとき」(谷川俊太郎/混声四部版あり)
合唱曲「なぎさの地球」(大岡信/混声版・男声版・女声版。第69回(2002年度)NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲)
混声合唱曲「さびしいカシの木」(やなせたかし)
合唱曲「ロマンチストの豚」(やなせたかし/混声版・同声版・女声版・男声版・歌曲編曲版)
同声二部合唱曲「まいにち「おはつ」」(工藤直子/第73回(2006年度)NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲)
混声(女声)合唱のための「木下牧子アカペラ・コーラス・セレクション」
吹奏楽伴奏による女声三部合唱曲「いま!」(ピアノ伴奏版/混声版)
混声四部合唱とオルガンのための「光はここに」(立原道造)
女声合唱組曲「悲しみの枝に咲く夢」
女声合唱とピアノのための「花のかず」
女声合唱と打楽器のための「Blue」
同声(女声)合唱とパーカッションのための4つの舞曲
「大学4年。プロ作曲家を目指してがんばっていた」時のお写真だそうです。以前から御綺麗なのですね。

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作曲家 松下 耕


作曲家、合唱指揮者。1962年、東京生まれ、国立音楽大学作曲学科首席卒業。ハンガリー・コダーイ研究所合唱指揮マスターコース修了。現在音楽監督を務めている合唱団は10団体を数える。各合唱団とも、日本国内、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、アジア各国のコンサートやフェスティバルに招待演奏されているほか、国際コンクールでのグランプリ受賞など、優秀な成績を収めている。
<合唱曲>
タンポポ(第65回(1998年)NHK全国学校音楽コンクール中学校の部の部課題曲)
言葉にすれば(第74回(2007年)NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲。安岡優(ゴスペラーズ)との共作)
混声合唱とピアノのための『信じる』 (表題曲は、第71回(2004年)NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲として書かれた混声3部・女声3部版を混声4部に改作したもの。なお、課題曲は演奏時間の都合により一部カットした形のものが用いられたが、のちに女声版を出版する際(女声合唱曲集「そのひとがうたうとき」収録)、ノーカット版で再発表している。)

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詩人 谷川俊太郎


哲学者で法政大学学長の谷川徹三を父として東京府東京市(東京都)杉並区に生まれ育つ。兄弟はいない。1948年から詩作および発表を始める。1950年には父の知人であった三好達治の紹介によって『文学界』に「ネロ他五編」が掲載される。1952年には処女詩集『二十億光年の孤独』を刊行する。まもなく、詩作と並行して脚本や、歌の作詞、エッセイ、評論活動などを行うようになる。
<合唱曲>
問い(作曲/湯浅譲二)
青空のすみっこ(作曲/寺島尚彦) – 第41回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
信じる(作曲/松下耕) – 第71回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
いのち(作曲/鈴木輝昭) – 第77回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
<対談集>
谷川俊太郎の33の質問
魂にメスはいらない(河合隼雄との対談)
対談現代詩入門(大岡信との共著)
谷川俊太郎質問箱(東京糸井重里事務所、2007年)
ものみなひかる(河合隼雄との対談)

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合唱に目覚める~Nコンを通して~

 常々、合唱はいいものだと思っていた。何度かコンサートに足を運んだこともある。しかし、最近は全くのご無沙汰だった。
 ところが、最近はNコン(NHK全国学校音楽コンクール)の時期であり、NHKの地方版番組でも取り上げられている。それがきっかけで、インターネットで検索をしているうちに、以下の合唱曲に行き着いた。もう、目から鱗の詩と曲であり、思わず20回以上繰り返して聴いてしまった。
「信じる」 作詞 谷川俊太郎 作曲 松下 耕
 
笑うときには大口あけて
おこるときには本気でおこる
自分にうそがつけない私
そんな私を私は信じる
信じることに理由はいらない
地雷をふんで足をなくした
子どもの写真目をそらさずに
黙って涙を流したあなた
そんなあなたを私は信じる
信じることでよみがえるいのち
葉末の露がきらめく朝に
何を見つめる子鹿のひとみ
すべてのものが日々新しい
そんな世界を私は信じる
信じることは生きる源
信じることは生きる源   
私は信じる
 上記URLは、北海道の中学生の合唱である。中学生が体全体を使って「信じる」と訴えかけてくる。若者の美しいエネルギーをもらった。この点は幸いだが、東京では数々の生の合唱を聴く機会がある。今後は、合唱のコンサートに足繁く通いたいものである。また、合唱への理解を深めるため、詩人の谷川俊太郎氏、作曲家の松下耕氏、同じく作曲家の木下牧子氏の作品について、触れていきたい。

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