2011年1月22日
べえ独楽と人生
税務のお客様であるGSに用事があって行ったところ、非常に驚いたことがあった。なんと、40代・50代のおじさま方が、真剣にべえ独楽をやっているのだ。噂には聞いていたが、本当にやっているとは。自分も誘われて、生まれて初めてやってみたが、なかなか難しい。最初のうちは力が入ってしまい、うまく土俵に上がらない。土俵から落っこちて地面でくるくる回るありさまだ。だんだんやる気がなくなって帰りたくなってきたのだが、ここは考えを改めて、いっそ力を全く入れないでやってみることにした。すると、土俵に上がる確率が格段に上がり、だんだん楽しくなってきたのだ。気が付くと1時間くらいやっていた。
日々生活していると、自分の中でバランスを崩すことがある。人間の気持ちはコロコロ変わるもので、全世界が自分の味方に思える時と、全世界が自分の敵に思えること、の両方がある。人間とはまことに勝手なものだ。独立開業しているといろいろな試練があって、これでもかこれでもかと押し寄せてくる時がある。そんな時は、もう2回ほどこのBlogに書かせて頂いた、永平寺の故宮崎亦保禅師の御言葉を思い出す。「死ぬ時が来たら死ねばいいんや。それまで平気で生きておればいいんや。」と。
力が入りすぎると独楽がうまく回らないように、力を抜いて、フラットな気持ちで生きていく。そうすれば、思わぬ出来事や出会いがあり、人生が面白くなっていく。これこそが、独立開業という、仕組み自体はシンプルな道を選んだことの醍醐味だ。べえ独楽一つとっても気付きがあるとは、これまた驚いた。